スポッターズ的ひこうき写真館                                               軍用機


アメリカ空軍 135シリーズ 輸送機


大きな胴体内のキャパシティーを生かしたのが輸送機型である。
C-141(スターリフター)が配備されるまでのつなぎ役として登場し、C-141の就役にともない他のタイプへと改造されていった。


C-135B
C-135Aに続いて30機生産されたTF33-P-5装備の輸送機型で、1960年代中頃までMATS/MACで使われた後、大部分の機体がRC-135、EC-135、VC-135、WC-135などに改造された。


C-135A
1950年代後半、旧式レシプロ機が主力だったMATS(軍航空輸送隊)輪送機フリートを一新するため、C-141の開発がロッキードで始められたが、同機就役までのギャップを埋めるため優れた輪送能カを持つKC-135が輸送機に転用されることになった。
まずKC-135Aの生産ラインから3機が抜き出されて給油ブームのないC-135Aとして完成し、次いで15機のC-135Aが生産された。
これらはC-141就役後の1965年頃MAC(軍空輸軍団・1965年1月、MATSを改編)任務を解かれ、RC-135、EC-135、VC-135、NC-135などにコンバートされた。


VC-135B
C-135B、5幾(62-4125、62-4127、62-4129、62-4130)は1967、1968年に要人輸送機VC-135Bに改造された。
A型と同様1977年にV記号が外されたが、これらのうち3機(62-4125、62-4127、62-4130)は後にRC-135Wに、1機(62-4129)はTC-135Wに改造された。


VC-135A
C-135Aのうち2機(60-0376、60-0378)は内装を要人輸送用に変更してVC-135Aとなったが、1977年にカーター大統領の指示によりV記号が外されてC-135Aに改称された。
60-0376は1982年にTF33装備のC-135Eに改修され、60-0378はA型のまま1993年にティンカーAFBの展示機となった。


C-135C
C-135Bから10機改造されたWC-135Bのうち3機(61-2668、61-2669、61-2671)は1973年に気象偵察装備を取り除いて要人輪送機C-135Bに改造され、1年後さらに改修を受けてC-135Cと改称された。
61-2668と61-2671はPACAF要人輸送機として使用され、61-2671は1991年、61-2668は1996年にそれぞれ退役、いずれもティンカーAFBで展示機となった。
61-2669は「スペックルド・トラウト」と呼ばれる電子装備試験機、兼VIP輸送機となり、412TW(試験航空団)で運用されているが、そろそろ退役予定となっている。


C-135E
この型式名を持つ機体は3機存在する。
1機はC-135AのエンジンをTF33に換装した60-0376で、胴体後部に3個の窓を増設したのが特徴である。
60-0376は幾つかのコマンドのVIP機として使用されたが、最後はヒッカムAFB 15ABW所属でPACOM司令官乗機となり、2001年に退役した。
他の2機(60-0372、60-0375)はC-135NのエンジンをTF33に換装したモデルである。(60-0375は2001年に退役)


C-135K
EC-135K(59-1518)を1996年に要人輸送機に改造したモデルで、ヒッカムAFBの15ABWに配備されていた。