スポッターズ的ひこうき写真館 蒸気機関車
機関車 D51 921
展示されているD51 921号は、D51形式では921番目に製造された機関車である。
D51型式は、昭和初期、貨物輸送の花形であった貨物用大型蒸気機関車D50形の改良機関車として、昭和11年から製造をはじめ、全部で1,115両生産された。 D51は非常に性能が良く、常に全国主要幹線の第一線主力機として運用されてきた。 また牽引力が強いので、勾配の急な山岳線、特に長野県では大活躍をし「デゴイチ」の愛称を以って機関車の王座に君臨した。 展示されている921号は、昭和18年に川崎車両で製造され、高崎機関区において就役した後、昭和27年から木曽福島機関区の所属となって、篠ノ井線、中央西線の客貨輸送に20年間活躍した。 黒煙をあげ力強くドラフトを轟かせて木曽渓谷を走る雄姿は多くの人々に愛着をもって親しまれたが、国鉄の動力化の近代化により、D51 921号は、昭和47年3月に運行を終えた。
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