展示されている車輌は、明治37年に当時の九州鉄道行橋製作所で製作されたもので、セム第1号という記念するべき石炭車である。 製作価格は950円75銭だったと記録されているが、明治40年国鉄が九州鉄道を買収した時に、同時に国鉄に移管された。 製作時は9トン積であったが、明治44年には13トン積に、昭和9年には15トン積と車体の改造を行い、炭箱の周辺は製造当初とは形状が全く異なっている。 昭和37年に廃車処分になるまでの58年間に運んだ石炭は、約15万トンにもなると推定され、石炭の歴史を車体に刻み込んでいる。 |
主要諸元 |
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車体 | 長さ | 6,020mm |
幅 | 2,565mm | |
高さ | 2,805mm | |
内部 | 長さ | 5,334mm |
幅 | 2,146mm | |
高さ | 1,962mm | |
容積 | 18.6m3 | |
荷重 | 15.0トン | |
自重 | 76トン |