歴史民族史跡公園 奈良県 五條市 新町 北緯34度21分01秒 東経135度41分28秒 |
2018年 | |||
大正初期に製作された旅客列車の機関車である。 8620形は我が国初めての国産機関車で、高速運転に都合よく設計され、特に先台車は1軸台車でありながら2軸台車の作用をしているのも8620形にみである。 大正14年までに687両が製造され、「ハチロク」の愛称を以て親しまれてきた。 終戦後、昭和24年奥羽本線(福島-米沢)の43kmが電化されたのを皮切りに、各幹線の電化・近代化が進み8620形は減少の一途をたどり、昭和47年4月には五能線(秋田)、唐津線(長崎)に合わせて30両を残すのみとなった。 洗練されたスタイル、三調和音の汽笛、大きな動輪はいつまでも当時の勇姿を忍ばせるものである。 |
主要諸元 |
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製造 | 川崎車輌 | |
製作 | 大正14年1月13日 | |
製作費 | 6,185,800円 | |
最大寸法 | 長さ | 16.765m |
幅 | 2.580m | |
高さ | 3.785m | |
最高使用圧力 | 13.0kg/cm2 | |
火格子面積 | 1.63m2 | |
全伝熱面積 | 110.90m2 | |
石炭積載量 | 6t | |
水槽容量 | 13.0m3 | |
缶水容量 | 4.2m3 | |
シリンダー直径 | 0.470m | |
ピストン行程 | 0.610m | |
機関車重量(炭水車を除く) | 44.54t | |
炭水車重量 | 15.50t | |
機関車重量 | 空 | 60.04t |
運転整備 | 83.33t | |
動輪直径 | 1.600m | |
先輪炭水車輪直径 | 0.940m | |
最大馬力 | 688馬力 | |
最大牽引力 | 9.3t | |
最高速度 | 時速95km | |
主な運転区間 | 姫新線、芸備線、和歌山線 | |
総走行距離 | 2,587,645.1km |