スポッターズ的ひこうき写真館                                            蒸気機関車


機関車 C12 231

旧国鉄内子駅跡
愛媛県 喜多郡 内子町 広町内子
北緯33度32分55秒 東経132度38分48秒
2018年

展示されている機関車は「シーコロ」の愛称で呼ばれていたものである。

戦前戦後を通して、内子町の復興と繁栄に寄与してきた内子線(大正9年5月1日〜昭和60年11月24日)を走る蒸気機関車の内、最後の蒸気機関車(昭和44年〜昭和45年末まで活躍)である。

機関車のディーゼル化による近代化や合理化が進む中、貨客分離により専用列車として、内子駅から伊予大洲駅の間、町内や小田川流域で生産される木炭や木材を運んでいた。

内子線最後の蒸気機関車として、在りし日の姿を永く後世に伝えるため、この地に保存されている。

なお、展示されている機関車が活躍していた内子線(内子〜大洲)と町民の長年の願いであった伊予市とを結ぶ内山線(内子〜向井原)が昭和61年3月31日に完成し、内子町の鉄道輸送を大きく変えることになった。

昭和61年の新内子駅開駅当時に比べて利用客は1日平均1,780人と2倍近くになり、名実ともに内子町の玄関口となった。

蒸気機関車の保存展示と併せ、駅前広場の再整備も行われた。


主要諸元
型式 C12
車種 加熱1C1タンク機関車
長さ 11.35m
2.80m
高さ 3.90m
重量 50t
40t
水槽容量 5.5t
石炭積載量 1.5t
動輪直径 1,400mm
馬力 約566馬力
製造所 日本車輌
製造年月日 昭和14年9月21日
価格 58,624円47銭5厘
総走行距離 1,209,334km


略歴
昭和15年4月 仙台鉄道局小牛田機関区配属
昭和42年6月 仙台鉄道局会津若松機関区転属
昭和44年4月 四国支社宇和島機関区転属により内子線で活躍
昭和45年3月 退役


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