三次町文化会館 広島県 三次市 三次町 北緯34度48分56秒 東経132度50分41秒 |
2014年 | |||
展示されている蒸気機関車は、8620型といい、通称86(ハチロク)と呼ばれていた。 CやDなどのアルファベットを付ける以前の型式である。 この型は、大正11年(1922年)11月11日、大阪汽車会社で造られた。 当時としては動輪の直径が1600mmと比較的大きく牽引力も強く、95km/hの高速走行が可能、加えて炭水車を備え長距離を無停車で走行できる花形機関車として親しまれてきた。 機関車は作られた順番に番号がつけられ、8620型の第1号車の番号は8621である。 80両造るごとに万の位を増やして番号がつけられていった。 展示されている48650の番号は、万の位が4なので、4×80両=320 末の2桁が50なので、8650−8620=30 合わせると350となり、350番目に造られたことがわかる。 製造以来、日本各地を転々とし、昭和40年(1965年)3月16日に山口県小郡機関区から三次機関区に配属された。 以降、昭和46年(1971年)3月に退役するまで、芸備線福塩線の旅客や貨物を牽引した。 49年余りでの総走行距離は、2,518,953.4kmにおよび地球約63周分に相当する。 |
主要緒元 |
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最大長さ | 炭水車を含む | 16,765m | |
最大高さ | 炭水車を含む | 3,785m | |
最大幅 | 炭水車を含む | 2581m | |
機関車 | 重量 | 48.83t | |
馬力 | 780馬力 | ||
動輪 | 3軸 | ||
動輪径 | 1,600mm | ||
シリンダー | 直径 | 470mm | |
行程 | 610mm | ||
炭水車 | 重量 | 34t | |
水槽容量 | 130m3 | ||
石炭積載量 | 6t |