野島公園 神奈川県 横浜市 金沢区 野島町 24 北緯35度19分39秒 東経139度38分14秒 |
2024年 |
野島掩体壕は、横須賀市夏島町にあった旧横須賀海軍航空隊基地の戦闘機を空襲から守る施設として建設された。 この掩体壕は、標高55mの野島山の東西をトンネル状に貫通しており、長さは約260mで西側にも出入口がある。 出入口部分は、幅約20m、高さ約7mで、トンネル状にコンクリートが打設されており、中央部分は幅約10m、高さ約8mで素掘りの状態である。 作業に当たった横須賀海軍の「第三〇〇設営隊戦時日誌」には、太平洋戦争末期の1945年3月15日から6月30日まで掘削工事が進められていた記録が残されており、同時に掘削されていた夏島掩体壕とあわせて、海軍の小型機約100機を収納する計画であったが、終戦で実際に使用されることはなかった。 通常の掩体壕は、戦闘機1機を格納する程度の大きさが一般的であるが、この野島掩体壕は現存する掩体壕の中でも国内最大規模と言われている。 第三〇〇設営隊は、横須賀海軍施設部第一部隊を改編した部隊で、海軍の将兵に技術者を加えた精鋭部隊であった。 日吉台(横浜市港北区)の旧日本海軍連合艦隊総司令部地下壕や松代大本営地下壕(長野市松代町)などの建設にも加わっていた。 |
IJA | Imperial Japanese Army | Wartime Concrete Aircraft Hangars |