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アメリカ空軍 VC-25A 大統領専用機 エアフォースワン
いわゆる「エアフォースワン」すなわちアメリカ大統領専用機として使われる機体である。 ただしエアフォースワンというのは大統領搭乗時に使われるコールサインであり、飛行機の型式名としてはVC-25となる。 VCはアメリカ空軍の命名法で要人輸送機を意味する。 B747-200を基本ベースとしているが、各種通信機器を備えており秘話装置や暗号装置なども備えており、製造機数は2機。 詳細なスペックは公表されていないが、世界のいかなる場所からでも指令を出すことができる通信システム、航続距離を伸ばすための空中受油装置、赤外線誘導ミサイルを妨害するためのIRジャマー、地上設備が充分でない場所で運用するためのエアステアなどを備えている。 機内には大統領執務室、スタッフ執務室、会議室兼食堂、医務室、休息スペース、随行員や記者向けの座席50席などがある。 移動先でも独自に全てを賄えるように、補助動力装置が1基追加装備されている他、床下には100人を7日間賄える食糧などをストックしておくことが出来る。 初号機の初飛行は1987年 5月16日、引渡しは1990年 8月23日 2号機の初飛行は1987年10月29日、引渡しは1990年12月20日 メリーランド州アンドリュース空軍基地の第89空輸航空団大統領空輸飛行隊で運用されている。 すでに民間でも次々と姿を消しているB747-200をベースにしているだけに、VC-25の後継機の検討もスタートしているが、新エアフォースワンは2017年から2021年にかけて3機が調達される予定となっている。
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