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アメリカ空軍 F-117A ステルス攻撃機 ナイトホーク ステルス機として絶大な知名度を誇る攻撃機がF-117である。 「F」という任務記号を与えられているが、戦闘機ではなくて攻撃機である。 つまり地上攻撃であって対戦闘機戦闘は想定していない。 主任務はレーダーの捕捉されにくい機体を利用して、暗闇に紛れて敵の重要施設に精密爆撃を敢行することである。最大で兵装として2,000ポンド爆弾を2発搭載可能である。 試作機の初飛行は1982年6月で1982年にはアメリカ空軍に引き渡されたが、F-117の存在が外部に発表されたのは1988年11月のことであった。 当初の計画では量産型100機の生産が予定されていたが、結果的には59機しか作られなかった。 最終号機は1990年に引き渡され、ニューメキシコ州ホロマン空軍基地の第49戦闘航空団に集中配備されている。 F-117の機体はRCS(レーダー断面積)を最小限に抑えるようにコンピューターを駆使して設計されており、外形は多くの平面を組合せて構成される。 これによってレーダー波の反射を極端に限られた角度に集中させることによって被探知率を低減している。 また、外板にはレーダー波吸収材とレーダー波吸収塗料が使用されている。 さらに自らの出す電波も極力抑えるためにレーダー類は装備していない。目標の補足や照準のために前方監視赤外線と下方監視赤外線、レーザー目標支持装置を装備している。 誘導爆弾などの兵装も機外に搭載するとステルス性を大きく損なうことになるので機内の兵装庫に格納している。
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