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Tu-154

旧ソ連時代に開発、生産が始まった160席級の三発中型ジェット旅客機である。

1966年に機体計画が発表された中距離3発機で、3基のエンジンを全て後部胴体に配置することにしたため、機体構造はボーイング727に類似している。

1968年10月3日に試作機が初飛行して、1971年5月に貨物・郵便輸送を開始し、1972年2月には定期旅客輸送を開始した。

1974年、エンジンをパワーアップ型に変更すると共に燃料搭載量を増やすなどした改良型Tu-154Aの引渡しが開始され、キャビンの延長により最大客席数が169席となっている。

これにアメリカ製の自動操縦装置を搭載したのがTu-154B-2だが、旧ソ連製の搭載電子機器だけを改修したTu-154B-1も作られた。

エンジンをNK-8シリーズからD-30KUに変更したのがTu-154Mで、1982年に試作機が作られた。

Tu-154Mではスラストリバーサーや高揚力装置の改良なども行われており、1984年12月に引渡しが開始された。

GPSや衝突回避レーダー、カテゴリーUの自動着陸能力を加えた改良型がTu-154M-100で、旅客型の最終生産型となった。

また、Tu-154Mをベースにした純貨物型Tu-154Cも作られていた。

老朽化と騒音規制強化の関係で活躍の場が狭められつつある。

 ウラジオストク航空
 シベリア航空
 プルコボ航空
 ダリアビア航空
 ガズプロムアビア航空
 カザフスタン 要人特別機
 ブルガリア空軍
 チェコ 要人特別機
 スロバキア 要人特別機
 ポーランド空軍
 キルギス 要人特別機(アルタンエア)


主要諸元
全幅 37.55m
全長 47.92m
全高 11.44m
主翼面積 201.45m
標準座席数 164席
最大離陸重量 100.0t
機体重量 53.0t
航続距離 6,600km
巡航速度 950km/h
乗員 3名
座席数 180席
初飛行 1968年10月4日
総生産数 1,026機


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