一畑電車 出雲大社駅前 島根県 出雲市 大社町 杵築南 1346-9 北緯35度23分36秒 東経132度41分15秒 |
映画「RAILWAYS」の中で最も多く登場し、強い印象を残した車両が「デハニ50形」である。 昭和3年、小境灘(現・一畑口)〜北松江(現・松江しんじ湖温泉)間、及び昭和5年の大社線開業に併せて新造された一畑電車唯一のオリジナル車両である。 客貨同時輸送を考慮した荷物室付き車両であり、今ではほとんど見ることができない貴重な車両である。 また、製造当時には当たり前だった客室の手動扉も、全国にいくつか残る同時代の車両が全て自動扉に改造された中にあって、唯一製造当時のまま残されている点においても貴重である。 展示されている「デハニ50形」は1928年〜1929年に合計4両が製造され、現在では「52号」と「53号」の2両が現存しているが、老朽化の為ともに2009年3月末をもって現役を引退した。 その後、映画「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」撮影の為に2009年8月の1ヶ月間、再び営業線上を走行した。 それ以降は、雲州平田駅の車庫内で保存していたが、映画公開に併せ出雲大社前駅に展示することになった。 |