事件事故 2016　全日空 B737-800の与圧システムに異常

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全日空 B737-800の与圧システムに異常

２０１６年５月２７日午前８時２２分、乗客１６４人と乗員６人の合計１７０人を乗せて羽田空港を離陸して高地空港に向かった全日空５６１便（機種；B737-800、レジ；JA85AN）が羽田空港の南西約５０km、高度５,０００ｍにて上昇中、機内与圧の低下を示す計器指示があったため引き返し、午前９時１１分に羽田空港に着陸した。

乗客のうち１名（女性）が左鼓膜を破る軽傷を負ったことから、運輸安全委員会は重大インシデントと認定した。

機内の与圧は約０.８気圧に保持され、０.６気圧を下回ると警告表示されるが、当該機ではエンジンからの圧縮空気を抽出して客室に送る与圧系統の２系統ともに不具合が発見された。

機内与圧が低下した際、パイロットが与圧システムを自動から手動に切り替え、機内の空気を外に出すアウトローバルブを閉じたところ与圧は正常に戻ったとのことで、与圧をコントロールする自動システムの不具合だった可能性が大きい。