旧赤間炭鉱ズリ山階段 北海道 赤間 北緯43度33分03秒 東経142度02分38秒 |
坑内から石炭採掘時に出る不要な岩石や選炭時に出る廃石を、北海道では「ズリ」、九州では「ぼた」と呼び、炭鉱町特有の俗称として使われてきた。 このズリを選炭場の近くに長年堆積した結果、炭鉱都市を象徴するズリ山が出来上がった。 各炭鉱では、このズリの一部を石炭採掘跡に充填して、鉱害防止や上部の坑道を保守するためにも使用されてきた。 坑内や選炭機から排出されるズリを、ズリ山の頂上にある100〜150馬力の巻上機でワイヤーをドラムに巻き、ズリを満載したスキップ(トロッコ)を山の頂上まで引き上げて、ズリを堆積した。 赤間炭鉱は昭和13年に開坑し、昭和48年に閉山した大手の炭鉱であった。 赤平駅裏という地の利を活かし、平成2年に火文字と階段を設置して、眼下の赤平市街や遠く芦別、十勝岳などを望むことが出来るズリ山展望広場が整備された。 777段の階段の手すりの柱には、平成3年にネームプレートの名付け親を募集したところ、全国から希望者が殺到した。 |