営団300形電車301号 | 2016年 |
展示されている車両は、1954年1月、丸ノ内線池袋〜御茶ノ水間の開業に合わせて製造された300形車両の第一号車である。 車体は赤地に鮮やかな白帯、そこにシルバーのサインカーブを配した斬新なデザインで、当時、地味な鉄道車両が多い中、ひときわ目を引くものであった。 車両のモデルは、当時のニューヨーク地下鉄の最新型で、モーターやブレーキ装置などの特許料を支払い、国産車として造られた。 加速、ブレーキ、乗り心地、騒音などの面で、画期的な性能を持ち、鉄道車両の近代化の先駆けとなった。 なお、展示されている車両は、2002年、当時の営団地下鉄中野車両基地から地下鉄博物館に移設されたものである。 |
主要諸元 |
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形式 | 300形 | |
車両番号 | 301号車 | |
製造数 | 30両 | |
車種 | 全鋼製2軸ボギー電動客車 | |
軸間 | 1,435mm(標準軌間) | |
定員 | 140名 | |
車両寸法 | 長さ | 18,000mm |
幅 | 2,796mm | |
高さ | 3,500mm | |
自重 | 40.0t | |
電気方式 | 直流600V(第三軌条方式) | |
制御方式 | 抵抗制御(統括自動制御) | |
ブレーキ方式 | SMEE型電磁直通空気ブレーキ | |
製造年 | 1953年 | |
製造所 | 汽車製造株式会社 301〜310号車(10両) | |
日本車輛製造株式会社311〜314号車 (4両) | ||
近畿車輛株式会社 315〜322号車 (8両) | ||
川崎車輌株式会社 323〜330号車 (8両) |