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海上保安庁艦船 1000トン型巡視船 しれとこ型 PL126 くにがみ

PL126 2001年 くにがみ
2020年 おしか

巡視船「おしか」は、昭和55年に第十一管区海上保安本部(那覇市)に「くにがみ」として就役し、平成21年に宮城海上保安部に「まつしま」として配置替えとなった。

平成23年3月11日、福島県相馬港で錨泊中に東日本大震災が発生し、大急ぎで錨を上げ水深の深い沖へと移動を開始した。

陸から約5kmの沖合で、高さ10mを超える大津波に遭遇し、ブリッジから撮影された壁のような大津波を乗り越える動画は世界中に配信され、津波来襲を伝える貴重な記録となった。

PL126は平成26年に新たに導入された巡視船に船名を譲り、「おしか」として業務にあたり、平成28年1月20日に老朽化のため退役した。

35年間の航海距離は約111万kmである。

大津波を乗り越え、行方不明者の捜索に全力を尽くしたPL126の活躍を東日本大震災の記録として、第二管区海上保安本部より「錨」を譲り受け、保存展示することになった。


略歴
1980年10月21日 「くにがみ」として竣工
2009年 2月 7日 「まつしま」に改名
2011年 3月11日 相馬沖にて大津波に遭遇
2014年 8月29日 「おしか」に改名
2016年 1月20日 退役
2017年 3月 4日 「しお彩テラス」に錨が展示


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