スポッターズ的ひこうき写真館                                               飛行機


大昔の軍用機  旧日本軍 愛知 特殊攻撃機「試製晴嵐」 M6A1


主要諸元
全幅 12.26m
全長 10.65m
全高 4.58m
全備重量 4,250kg
最大速度 474km/h
航続距離 2,000km
固定武装 13mm機銃×1
最大爆弾搭載量 800kg
乗員 2名
エンジン 愛知「熱田」三二型 液冷倒立V型12気筒×1
初飛行 昭和18年11月

潜水艦搭載水偵の構想を拡大・発展させ、空母艦上機に匹敵する攻撃機を収容し、隠密裏に敵の要衝を叩くという、いわば「水中空母」構想に基づき、その搭載機として計画されたのが晴嵐である。

太平洋戦争初期の高揚した雰囲気の中、昭和17年前期にその母艦となる伊号第四〇〇潜水艦の建造計画に続き、十七試攻撃機「M6A1」の名称で愛知時計電機に試作発注された。

発動機は液冷「熱田」三二型を搭載。全金属製単葉双浮舟形態の総重量4.25トンに達する堂々たる水上機で、試作1号機は昭和18年11月に完成した。

性能、実用性ともに満足すべきものと判定され、ただちに生産が下命されたが、母艦建造の遅れなどもあって生産数はわずか28機にとどまった。

昭和20年8月中に最初の実戦投入が予定されていたが、これは敗戦によって実現しなかった。


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