主要諸元 |
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全幅 | 14.894m |
全長 | 10.808m |
全高 | 4.075m |
自重 | 3,083kg |
全備重量 | 5,200kg |
翼面積 | 37.202m2 |
最大速度 | 481km/h |
航続距離 | 3,045km |
固定武装 | 7.7mm機銃×1 7.9mm機銃×1 |
最大爆弾搭載量 | 800kg魚雷×1 または 800kg爆弾×1 または 500kg爆弾翔 または 250kg爆弾×2 または 60kg爆弾×6 |
乗員 | 3名 |
エンジン | 三菱「火星」二五型空冷星型複列14気筒×1 |
初飛行 | 昭和16年3月14日 |
九七式艦攻の後継機として昭和14(1939)年という早い時期に開発がスタートした。 しかし、搭載を予定した大出力の「護」発動機(1,800hp)の実用化に遅れ、機体そのものの大重量(5.2〜5.6t)故に空母上での運用の難しさを克服するのに長期を要し、ようやく空母への配備が本格化したのは昭和19(1944)年2月以降であった。 天山は、発艦に際しての滑走距離が長くなることから小型空母での運用は困難だったが、六五二空には定数18機が割り当てられた。 同年6月のマリアナ沖海戦時には第一次攻撃隊に7機、第二次攻撃隊の第二波として2機が参加したのみにとどまった。 そして、海戦1日目が終わった時点で、六五二空には8機の天山しか残らず、2日目に「飛鷹」が撃沈されたこともあり、6月23日に瀬戸内海に帰着したときの六五二空可動機は零戦16機(うち爆戦5機)と天山1機という惨憺たる状況だった。 7月10日付けで六五二空は解隊され、これ以降、天山も彗星と同様ほとんどが陸上基地からの運用に終始した。 |