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大昔の軍用機  旧日本軍 三菱 零戦五二型


主要諸元
全幅 11.00m
全長 9.121m
全高 3.509m
自重 1,894kg
全備重量 2,743kg
最大速度 564km/h
実用上昇限度 11,740m
航続距離 1,920km
固定武装 20mm機銃×2
7.7mm機銃×2
最大爆弾搭載量 60kg×2
乗員 1名
エンジン 中島「栄」二一型 空冷星型複列14気筒×1
総生産数 10,430機

昭和18(1943)年の大半を陸上基地に搭載機を頂けるかたちに終始した海軍の空母部隊は、昭和19(1944)年2月の海軍航空隊大改編にともない、従来の固有の空母飛行隊が廃止され、新たに六〇〇番台の隊名を冠する航空隊を編成し、それぞれが航空戦隊隷下の各空母に分乗して作戦に臨むというかたちに変わった。

「隼鷹」「飛鷹」が属する第二航空戦隊には第六五二海軍航空隊(六五二空)が隷属することになり、その艦戦隊の装備機になったのが零戦の新型五二型である。

発動機は三二、二二型と同じ「栄」二一型(1,130hp)のままであったが、改良によって速度、急降下及び横転性能などが旧型に比べて向上していた。

昭和19(1944)年6月のマリアナ沖海戦時に撮影された「隼鷹」飛行甲板上の出撃時の写真では、ニ一型爆戦とともに写っている五二型は、そのほとんどが三菱製の新品であることが判る。

このマリアナ沖海戦で「飛鷹」は撃沈され、「隼鷹」もそれ以降、零戦の新型を搭載することなく終わった。


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