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大昔の軍用機  旧日本軍 三菱 零戦一一型


主要諸元
全幅 12.00m
全長 9.05m
全高 3.52m
全備重量 2,389kg
最大速度 533km/h
航続距離 3,500km
固定武装 7.7mm機銃×2
20mm機銃×2
乗員 1名
エンジン 中島「栄」一二型空冷星型複列14気筒×1

昭和17(1942)年5月に「隼鷹」、その2か月後の7月に「飛鷹」が竣工という時期からして、その最初の搭載機のうち艦戦隊の装備機として南太平洋海戦などで活躍したのは、当然のごとく零戦二一型であった。

九六式艦戦の後継機として昭和15(1940)年8月にまず陸上基地部隊向けの一一型が中国大陸で実戦デビューしていた。

機体構造の微底した軽量化と外形上の空気力学的洗練を設計の基本方針とした本機は、空中戦においては無類の軽快な運動性を発揮し、太平洋戦争緒戦期には、まさに向かうところ敵なしの強さをみせた。

しかし、昭和18(1943)年に入ると、米軍機に対する性能の優位は崩れ、また鹵獲(ろっかく)された零戦の研究をもとに編み出された対零戦の戦術が徹底されたこともあって、次第に苦しい戦いを強いられるようになった。

二一型に続く新型の三二、二二型は「隼鷹」「飛鷹」に搭載されることはほとんどなく、昭和19(1944)年のマリアナ沖海戦時には250kg爆弾を懸吊した二一型、いわゆる爆戦が航空母艦に搭載された。


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