スポッターズ的ひこうき写真館 艦船
海上自衛隊 敷設艦 むろと型
自然環境の変化がソナーに影響を及ぼし、敵潜水艦の発見を遅らせることがあるため、日本周辺海域の海流や海水温、海底地形や底質などを調査してデータ化する必要がある。 そこで常に日本周辺海域の調査をするべく、海上自衛隊では1969年に防衛庁長官直轄部隊として海洋業務郡を新編し、2006年からは自衛艦隊直轄部隊へと改編された。 敷設艦は海底ケーブルを敷設することを任務としている。 主に水中聴音監視装置を敷設し、常に海中の音を採集している、 水中聴音監視装置の上を潜水艦が通過したら、スクリュー音の違いから敵味方の識別ができるようになっている。 こうした任務に当たるため、1955年12月に敷設艦「つがる」が就役、その後継艦として1989年8月に初代「むろと」が就役した。 初代「むろと」が老朽化したことから、新たな敷設艦が建造され「むろと」と命名された。 新しい「むろと」は船体にステルス性を持たせており、全体的にすっきりとした印象となっている。 これまでの敷設艦と同様に、艦首と艦尾には海底ケーブルを下ろしてゆくためのケーブルシーブがある。 艦尾には作業スペースが確保されており、大型クレーンも装備できるようになっている。 外観の特徴は煙突である。敷設艦はケーブルを敷設しながら航行するため、後部での作業を艦橋から確認する必要がある。 前甲板と後甲板を遮ることのないように煙突が左舷側に寄せてあり、この構造により後方視界がしっかり確保されている。
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