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津軽森林鉄道 SKW

芦野公園歴史民族資料館
青森県 五所川原市 大字金木 字芦野 234-1
北緯40度54分40秒 東経140度27分02秒
2018年

津軽半島を縦に走る中山山脈、そこに広がるヒバ林は、日本三大美林の一つに数えられ、最盛期にここから切り出される木材は質、量ともに国内有数であった。

中でも金木営林署は木材輸送および集積の拠点として、県内最大の規模を誇り、それに伴い町も大いに栄えた。

この木材の輸送手段として森林鉄道が計画され、金木〜青森67kmが明治39年の着工から明治42年までの僅か3年5ヶ月で完成した。

当時の土木技術とすれば驚異的記録であり、これを可能にしたのは、当時の鉄道院の協力により、東北・奥羽本線から優秀で経験豊富な技術者や労働者を多数得られたためであるとされている。

そして、この区間は我が国の森林鉄道開通第1号であり、この地方の良質のヒバが如何に重要であったかがうかがえる。

開通当時は蒸気機関車であったが、後にガソリンエンジンに替わり、戦後はディーゼルエンジンとなった。

展示されている車両は、昭和42年に森林鉄道が廃止になるまで使用されていたもので、その後、金木小学校大東ヶ丘分校が教材として譲り受けたものを基に忠実に復元したものである。

豊かさと文化をこの地に運んだシンボルとして、永く展示保存するものである。


主要諸元
車名 酒井C-19形5トン機関車
製作 株式会社酒井工作所
製作年 昭和30年
形式 ボギー車
全長 3.54m
全幅 1.4m
重量 4.8t
エンジン いすゞDA-120-501746 ディーゼルエンジン
排気量 6,120cc 直型6気筒
最大出力 125馬力/3,200回転
動力伝達方式 トルクコンバーター/直結併用式
牽引力 50t
最高速度 時速20km
平均速度 時速15km

客車 総ヒバ造り。当時は地元の大工などによる手造りであった。
主に山林労働者および要人輸送に用いられたが、終戦直後は金木〜市浦を客車として営業運行したこともある。
貨車 名称は青森型SA木車。展示されているように丸太の前後2台で1組となり、これを8組連結した。


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