スポッターズ的ひこうき写真館                                               建造物


山線鉄橋

山線鉄橋
北緯42度46分14秒 東経141度24分10秒

山線鉄橋は、明治32年(1899年)北海道官設鉄道上川線の空知川(砂川〜妹背牛間)に架けられた「第一空知川橋梁」であった。

この橋は、イギリス技術者ポーナルの設計によるものであり、イギリス製の200フィートダブルワーレントラス橋である。

その後、王子製紙株式会社がこの橋の払い下げを受け、大正13年ごろに現在の位置に移設されたものである。

一方、明治41年(1908年)王子製紙株式会社が、千歳川に建設する発電所建設資材輸送を目的とした、王子軽便鉄道(通称「山線」)の運行を苫小牧〜支笏湖間において開始した。

建設資材・製紙用原木の運搬のみならず、旅行者などの輸送も行われ、支笏湖周辺の発展に寄与してきた山線は昭和26年(1951年)に廃線となった。

山線鉄橋は、現在の地に移設されてから山線が廃止になるまでの間、北海道内最古の鉄道橋として活躍し、その後は支笏湖の景観に溶け込み、思い出のある橋として地元住民を初め、多くの観光客に利用されている。


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