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旧日本軍 戦跡 旧海軍望楼

旧海軍望楼
北海道 宗谷岬
北緯45度31分21秒 東経141度56分09秒
2017年


1875年(明治8年)、日本とロシアの間で「樺太千島交換条約」が締結され、それまで両国民混住の地とされていた樺太(現・サハリン)がロシア領となったことから、国境となった宗谷周辺は、俄かに緊張感が増した。

この地にある望楼は1902年(明治35年)に旧日本海軍が建設したもので、当時最強と言われたロシアのバルチック艦隊の動きを監視するという重要な任務が課せられた。

日露戦争の終結と共に、その使命を終えたものの、その後は無線通信基地として、また太平洋戦争では対潜水艦監視基地として機能した。

稚内市では数少ない現存する明治時代の建築物で、1968年(昭和43年)に稚内市の有形文化財に指定されている。


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