スポッターズ的ひこうき写真館                                                 錨







2013.02.09  大波止(長崎県 長崎市)

北緯32度44分43秒 東経129度52分04秒

長崎港は、ポルトガル船の来航が端緒となった元亀2年(1571年)に開港され、鎖国をひいた徳川幕府時代も唯一の海外への門戸として、西欧文化の受け入れに重要な役割を果たしてきた。

明治維新後は横浜、神戸などと共に日本最重要港湾7大港の一つとなり、上海航路をはじめとしてオーストラリア、フィリピン、北米方面などの連絡船が寄港し繁栄の一途をたどった。

展示されている錨は、大正時代に大型船をつなぐ係船ブイを固定するため、長崎港内に投入されていたもので、明治41年(1908年)当時の三菱合資会社三菱造船所で建造され、太平洋航路に就航した日本空前の豪華客船である「天洋丸」ほか、多数の船舶が係船された。

その後、港の移り変わりに伴い、役目を終えて陸揚げされていた錨の新たな活躍の場として、灯台の台座として蘇ることになった。


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