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航空自衛隊 F-15が東シナ海に墜落

2011年7月5日午前10時46分頃、航空自衛隊 那覇基地所属(第83航空隊 第204飛行隊)のF-15戦闘機1機が同基地の北西約180kmの東シナ海上で、訓練中に消息を絶った。

当該機は午前9時59分に4機編隊の1番機として那覇基地を離陸し、戦闘機戦の訓練をしていたが「戦闘中止」の無線を発信した直後にレーダーから機影が消えた。

パイロットからは「緊急脱出」の連絡はなかったとのことである。

海上自衛隊が周辺海域で同機の垂直尾翼を回収したことから、防衛省では墜落したと断定した。

2011年8月20日には現場付近の海底約1,400mで発見・回収し、飛行時の速度や高度、エンジン出力などのデータから事故の原因究明作業が開始された。

操縦していたのは、川久保 裕二3等空佐(37歳)
飛行時間は3,000時間超で教官の資格も持っているが、ベイルアウトした痕跡は確認されず行方不明のままである。

本事故は、事故機の操縦者が対戦闘機戦闘訓練中、降下旋回の後、深い降下角の状態から回復できなかったため、海面に衝突したものである。

原因としては、操縦者が高G機動を実施した際に、意識喪失または意識喪失に近い状態に陥っていたことが考えられ、また操縦者に重篤な疾患が突発的に発生したことによる意識の低下の可能性も考えられるが、いずれかは特定できなかった。

同型機(事故機は72-8879)


72-8879  F-15J
2015.12.13  那覇基地にて撮影


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