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試験飛行中のAn-148が炎上・空中分解

RIAノーボスチが伝えたロシア連邦非常事態省の発表によると、2011年3月5日午前10時40分頃、ロシア南西部のボローネジ(Voronezh)国際空港から離陸したアントノフAn-148(RA-61708)がベルゴロド州ガルブゾボ村から8キロ離れた畑地帯に墜落した。

試験飛行を行なっていた当該機にはロシア国籍のテストパイロット4名とミャンマー国籍の訓練パイロット2名が搭乗しており、6名とも遺体で発見された。

同型機の組み立てはボローネジ航空機工場が担当しており、事故機はミャンマー空軍に引き渡される予定だったとされている。

この事故を受けて急遽設置された調査委員会は「製造欠陥」「燃料不良」「操縦ミス」「テロ」という4つの仮説を中心に調査を進めていたが、その後テロの可能性は排除されている。

回収されたコクピット・ヴォイス・レコーダーとフライト・データ・レコーダーの解析結果に基づく事故調査委員会の中間報告によると、事故に繋がった原因は速度計の故障であったことが考えられるという。

高度9,000メートルから5,000メートルヘの降下中に速度計が誤作動を起こし、実際の速度より低い数値を表示した。

そしてパイロットが速度を上げるためエンジンの推力を極端に上げていった結果、飛行機のシステムやエンジンに過剰負荷がかかり、炎上とその後に続く空中分解を引き起こしたと推定されている。

散乱している機体の破片がパイロットの遺体発見地点から1.5キロも離れていたことが、その中間報告の裏づけとなっている。

これに対しボローネジ航空機工場の代表らは、事故当時操縦席に座っていたと言われるミャンマー国籍の訓練パイロットによる不適切な操縦方法にも原因があるのではないかと分析しており、墜落原因はいまだに明らかになっていない。

事故機の機体番号はRA-61708


RA-61708  An-148


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