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AN-225

アウトサイズ貨物の空輸に活躍する珍鳥であり、日本への飛来実績もある。

超大型輸送機An-124を開発したアントノフが、それをさらに大型化して6発機としたのがAn-225である。

胴体の基本設計はAn-124と同じだが延長が行なわれていて、主翼と尾翼が大型化された。

また垂直安定板はなくされ、水平安定板両端に大型のフィンが付けられている。

エンジンはAn-124と同じD-18Tである。

An-225の開発は、ソ連版スペースシャトル「ブラン」を胴体背部に載せて空輸することであった。

ソ連版スペースシャトル「ブラン」は実用化には至らなかったが、こうした設計のため、胴体背部に最大200トンのペイロードを搭載できるようになっている。

また機内搭載時の最大ペイロードは250トンにも達し、2001年9月には253.82トンのペイロードを搭載して、1,000kmの周回コースを高度2,000m、速度763.2km/hで飛行するという記録を樹立した。

製造されたのは1機のみで、2機目の製造も行なわれたが完成には至っていない。

2010年6月11日に長さ42mの風車用ブレードを中国の天津からデントクに空輸したのが確認されている。

2010年1月にハイチでの大地震を支援するための自衛隊機材の運搬や2011年3月の東北関東大震災時の支援物資輸送で日本の空港にも飛来している。

今後とも、アウトサイズ貨物の空輸需要があれば実用運航されると思われる。

 撮影には至っていない。


主要諸元
全幅 88.44m
全長 78.52m
全高 18.07m
主翼面積 905.0m
最大離陸重量 640,000kg
巡航速度 430kt
航続距離 2,500nm〜9,570nm
最大ペイロード 250トン


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