スポッターズ的ひこうき写真館                                                鉄道


元佐久鉄道 ガソリンカー(キホハニ56号)

成知公園 (旧中込学校跡)
長野県 佐久市 中込
北緯36度14分14秒 東経138度28分21秒
2012年
2022年

佐久鉄道のガソリンカーは、昭和5年に入線したキホハニ50型(51〜56号)と、昭和6年に入線したキハホニ57型(57〜58号)の2機種8両である。

当時最新鋭のボギー台車と言う走行装置を付けた長野県下初のガソリンカーであったが、入線当初は力不足で苦労した。

その後、運転技術の向上により、力不足も解消され、臨時列車などに使われ活躍した。

○ガソリンカー
明治の鉄道創業以来、鉄道の中心は蒸気機関車であったが、大正8年の大恐慌と共に安上がりな鉄道を望む声が上がった。その声に答えて登場したのがガソリンカーである。ガソリンカーの姿はディーゼルカーと酷似しているが、エンジンは自動車と同じガソリンエンジンを使っている。ディーゼルカーや電化線に比べ遥かに費用が安くて済み、地方鉄道では相次いで採用されてたが、力がないのが欠点であった。

○キハホニ51型
鉄道運営の費用を安くするためと、鉄道のイメージを現代化するために、佐久鉄道が日本車輌株式会社に製造を依頼したもので、佐久鉄道では昭和5年11月から使い始めた。「キハホニ」の意味は、「キ」機動車、「ホ」ボギー台車付き、「ハ」普通客室、「ニ」荷物室である。


主要緒元
種別 半鋼半木製四輪ボギー ガソリン機動車
全長 11m
全幅 2.28m
全高 3.46m
重さ 13.4t
定員 60名(座席数24)
エンジン ウォーケシャ製(アメリカ)
出力 78馬力


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