スポッターズ的ひこうき写真館 艦船
海上自衛隊 ミサイル護衛艦 たちかぜ型
日本初の対空誘導弾搭載護衛艦「あまつかぜ」と約10年を隔てて建造がはじまった第二世代の対空誘導弾搭載護衛艦である。
レーダー、ソナーなどのセンサー類から各種武器を統合管理し、大型コンピュータで処理する本格的な指揮管制システムを搭載し、海上自衛隊初のシステム艦とされる。 この指揮システムは「たちかぜ」はOYQ-1Bであるが、「あさかぜ」ではOYQ-2Bに、「さわかぜ」ではOYQ-4と強化されている。 「たちかぜ」型3隻の完成をもって「あまつかぜ」と合わせて、各護衛隊群1隻の防空艦を有する編成が達成された。 因みに「たちかぜ」型3隻は建造も約7年間と長期間にわたったため各部に差異が見られる。 搭載された対空ミサイルシステムは、ターターを改良したスタンダードシステム(SM1-MR)であるが、ランチャーなど基本的構成に大差はない。このMRと言うのは短距離用の意味で、中距離用テリアの後継はERであった。 短距離と言っても、艦隊防空ミサイルとしての位置づけで、短SAM(シースパロー)の「短」とは位置づけが異なる。 対空誘導弾の誘導システム名はターターDシステムで、使用する誘導弾はスタンダードMR1である。 このミサイルは対空用ではあるが、対水上目標への射撃も可能である。 艦型は同じ対空誘導弾搭載艦の「あまつかぜ」より、むしろ「たかつき」型に類似しており、「たかつき」型の後甲板のダッシュ(DASH)関連装備の代わりに、スタンダードミサイル関連装備を搭載した形となっている。 また、大型の3次元レーダーを積載するため、マストと煙突を合成させたマック構造とされている。 艦名は天象気象の名称である、「朝風」「沢風」など「風」に関する名称が付けられている。
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