スポッターズ的ひこうき写真館                                                艦船


海上自衛隊 掃海艇 すがしま型

「すがしま」
1996.05.08 起工
1997.08.25 進水
1999.03.16 就役

MSC681

「とよしま」
1999.04.26 起工
2000.09.13 進水
2002.03.04 就役

MSC685

「あおしま」
2002.04.15 起工
2003.09.16 進水
2005.02.09 就役

MSC689
「のとじま」
1996.05.08 起工
1997.09.03 進水
1999.03.16 就役

MSC682
「うくしま」
2000.05.17 起工
2001.09.17 進水
2003.03.18 就役

MSC686
「みやじま」
2002.05.28 起工
2003.10.10 進水
2005.02.09 就役

MSC690
「つのしま」
1997.08.07 起工
1998.10.22 進水
2000.03.13 就役

MSC683
「いずしま」
2000.04.27 起工
2001.10.31 進水
2003.03.18 就役

MSC687
「ししじま」
2003.05.23 起工
2004.09.29 進水
2006.02.08 就役

MSC691
「なおしま」
1998.04.17 起工
1999.10.07 進水
2001.03.16 就役

MSC684
「あいしま」
2001.04.17 起工
2002.10.08 進水
2004.02.16 就役

MSC688
「くろしま」
2004.05.12 起工
2005.08.31 進水
2007.02.23 就役

MSC692

最新鋭の掃海艇で湾岸戦争の教訓から機雷掃討能力を向上させる設計がなされ、1999年から鋭意整備が進められ6番艇「あいじま」までの竣工が完了した。

湾岸戦争当時(1991年)の掃海艇部隊は、その活躍こそ目覚しいものがあったが、その装備は列国に比べ第二次大戦時の水準に近いといっても過言ではなく、その発揮された能力はすべて掃海艇乗員の錬度で補われて余りあるものであった。

本型の就役により、ようやく装備の面でも世界最高の域に到達することになった。
船体は木製で、磁気機雷への影響をおさえる構造とされている。

従来の掃海艇が1本煙突であったのに対して、上部構造物を挟んで両舷並立の2本煙突とされている。

敷設される機雷には、係維機雷(海底に置かれたおもりから伸びるワイヤーで海中に係維されている)、感応機雷(海底に敷設され、艦船が通過する時の磁気、あるいは水圧の変化、推進音などに感応して爆発する)などがある。

係維機雷に対しては、掃海艇から係維掃海具(切断機)を曳航し、係維ワイヤーを切断し、浮揚した機雷を射撃爆破する。

磁気機雷に対しては、磁気掃海具(長い電線)を曳航し、電流を流すことにより磁場を発生させ、反応させて爆発させる。

音響機雷に対しては、音響掃海具(発音体)を曳航して、反応させて爆発させる。

実際の掃海に当たっては、これらを複合して実施される。
また、近代の機雷は、航過計数機(カウンター機能)が付いており、当初の感応は無視し、一定回数を超えてから爆発するものや、磁気、音響など複合条件が合致してはじめて爆癸するものなどがあり、厄介である。

機雷掃討は、機雷探知機により海底の機雷を捜索発見し、水中処分員や機雷処分具により爆薬を取り付け、爆破処分する。

掃海艇には島の名称が付けられており、三重県鳥羽「菅島」、石川県「能登島」、山口県「角島」、香川県北部「直島」などの島名に因んで付けられている。

MSCとはMine Sweeper Coastalの略号で、元来は沿岸掃海艇の意味


主要諸元
基準排水量 510t
満載排水量 620t
全長 54m
全幅 9.4m
深さ 4.2m
喫水 3.0m
速力 14kt
乗員 45名
船型 長船首楼型
主要兵装 20mm機関砲×1
係維掃海具一式
感応掃海具一式
機雷処分具一式
機雷探知機一式
情報処理装置一式
対水上レーダー1基


トップへ  戻る


JMSDF Japan Maritime Self Defense Force MSC Mine Sweeper Coastal