スポッターズ的ひこうき写真館 艦船
海上自衛隊 ヘリコプター搭載汎用護衛艦 むらさめ型
「あさぎり」型に続く、第三世代のへリコプター搭載汎用護衛艦である。
基本装備は、「あさぎり」型に準じているが、艦型はステルス性を考慮してテーパー(傾斜)がかけられており、CIWSの装備位置も艦の前後に配置されるなど射界の確保がされている。 アスロック(ASROC)発射機と短SAM(シースパロー)に、垂直発射機VLS(Vertical Launching System)が採用された。 ステルス性の艦型と垂直発射機VLSの装備によりミニイージス艦とも言われているが、イージスシステムは搭載していない。 アスロックはAnti Submarine Rocketのことで、対潜魚雷を付けたロケットを飛ばし、目標潜水艦付近にパラシュートで落下着水させた後、対潜魚雷として目標を攻撃するものである。 短SAMのミサイル性能には大差はないが、垂直発射方式の採用によりこれもランチャーを旋回指向する時間などのリアクションタイムが短縮され即応力が増大している。 対艦ミサイルは、国産の90式対艦ミサイル(SSM-1B)を搭載しているが、ハープーンの運用も可能である。 艦後部のヘリコプター格納庫は「あさぎり」型同様、2機の格納が可能である。 マストは艦の大型化にも関わらず、艦橋直後の1本に機能が集中されている。 むらさめ型の建造は9隻で終了した。 艦名には天象気象をあらわす用語から、「村雨」、「春雨」、「夕立」、「霧雨」、「稲妻」、「五月雨」、「雷」など「雨」に関する名称が付けられている。
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