スポッターズ的ひこうき写真館 艦船
海上自衛隊 ヘリコプター搭載護衛艦 はるな型
我が国初のヘリコプター搭載護衛艦としてデビューした。
「しらね」型と同様、ヘリコプター3機を搭載する艦艇は世界でも珍しい存在である。 計画当初、護衛艦隊でのヘリコプターの運用をめぐりヘリ空母の案もあったが、1つの部隊でのヘリコプターの所要数は6機(作戦機4機、バックアップ2機)とされ、被害分散の見地から2隻でこの所要数を満たす方式が採用された。 その後、ヘリコプターの数は6機では不足とされ8機を所要数とし、対潜護衛艦にもヘリコプター各1機を搭載して汎用化し、8隻8機をもって1個護衛隊群を構成する、いわゆる八八艦隊計画へと移行された。 格納庫にへリコプターを3機格納しなければならず、狭い艦内容積をやりくりする都合で煙突は艦の中心線上よりやや左舷よりに配置されている。 ヘリコプターの発着艦の安定、船体の横揺れ(ローリング)防止のため、ビルジキールとともにフィンスタビライザーを設け、着艦、格納を迅速に行えるようにベアトラップ(着艦拘束装置)も装備されている。 「はるな」「ひえい」ともに艦齢途中において、FRAM(近代改装)が実施され機器増設などのため艦橋が巨大化した。海上自衛隊の艦艇で外見を大幅に変更する改造工事は極めて珍しい。 この改装で、CIWS(Close In Weapon System)や、短SAM(シースパロー)など、近接対空能力も飛躍的に強化された。 「はるな」は1999年3月、日本海での不審船追跡において、5インチ砲による威嚇射撃を行った。
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