スポッターズ的ひこうき写真館 艦船
海上自衛隊 輸送艦 おおすみ型
従来の輸送艦は揚陸艦で艦首を浜辺に乗り上げて(ビーチング)、艦内から直接車輌などを揚陸する役割であった。
その運用方式から船底を深くすることができず、速力の増大には限界があった。 「おおすみ」型では揚陸時には搭載するLCACを使用し、艦と陸地を往復させる方式で、艦型は通常の船舶と同様になっている。 艦の大型化の一つの理由は、陸上自衛隊の連隊近代化があり、90式戦車をはじめ、機材の大型化、機械化が進んだことにより輸送対象となるものも増えてきている。 重量50tの90式戦車10両の搭載が可能である。ヘリコプターは甲板での発着艦のみで、格納庫はない。 LCACはアメリカ海軍制式の物と同型でホーバークラフト型であり、90式戦車1台の搭載が可能である。 外観はミニ空母みたいだが、ヘリ甲板はVTOL(Vertical Takeoff and Landing)機の運用は考慮されていない。 VTOL機は、重量的には大型ヘリコプターとも大差ないが、垂直離発着機のブラスト廃熱の対応が問題となる。 固有乗員以外に約1,000名の乗艦が可能である。 LSTとはTank Landing Shipの略号で、元来は戦車揚陸艦を意味している。
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