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海上自衛隊 砕氷艦 しらせ型

「しらせ」

AGB5002
2000年
観艦式
2007年
横須賀
2009年
横須賀
2016年
船橋

就役は1982年11月、退役は2008年8月
任務回数は25回で航行距離は約100万km(地球 約25周)

南極観測輸送支援用の砕氷艦で、就役当時は海上自衛隊最大の艦艇でもあった。

初代の海上保安庁巡視船「宗谷」、2代目の海上自衛隊砕氷艦「ふじ」の後継として文部省予算を振りかえて建造された。

これらの艦船を南極観測船と呼ぶのはあくまで俗称であり、観測資材の輸送が本務で現地での観測業務は副次的なものである。

輸送能力は糧食50t、燃料700t、その他の物資200tを搭載できる。

砕氷艦特有の推進方法としてディーゼルエレクトリックが採用され、砕氷航行時の操船が容易になっている。

機首をはじめ船体はチャージングで氷海・砕氷航行が可能になっており、厚さ1.5mの氷海を3ノットで連続砕氷航行可能である。

艦名には名所旧跡(山または氷河)の名称が付けられており、明治の探検家・白瀬(のぶ)中尉が発見した「白瀬雪原」に因んで付けられている。

AGBとはAuxiliary lce Breakerの略号

第49次南極観測協力(2007年11月14日〜2008年4月12日)で最後の南極地域観測協力となった。

保存先が見つからずスクラップに解体されてしまう直前で引き取り手が見つかった。

準備が整い次第、千葉県にて一般公開される予定となっている。


主要諸元
基準排水量 11,600t
満載排水量 18,900t
全長 134m
全幅 28.0m
深さ 14.5m
喫水 9.2m
速力 19kt
砕氷能力 連続砕氷 1.5m
乗員 170名
観測隊員 60名
主要兵装 大型ヘリコプター2機
小型ヘリコプター1機
就役 1982.11.12
観測年 昭和58年11月(第25次観測隊)

平成20年4月(第49次南極観測隊)


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JMSDF Japan Maritime Self Defense Force AGB5002 Auxiliary Ice Breaker