陸上自衛隊 155o榴弾砲誤射 温泉街飛び越す
2001年9月7日、福島県の陸上自衛隊白河布引山(ぬのびきやま)演習場で第6師団第6特科連隊(福島県郡山市)が155o榴弾砲の発射訓練の際、演習場内の弾着地点をはるかに超え、温泉宿7軒がある福島県天栄村の二岐温泉の上空を飛び越し、北西12kmの山の斜面まで到達する誤射事故を起こした。 陸上自衛隊東北方面総監部などによると、2001年9月9日午後、捜索隊が同現場で長さ約10cmの信管を発見し、製造ナンバーから誤射された砲弾と確認した。 約10m離れた所で着弾痕とみられる幅14cm、深さ10cmの穴を、さらに5m離れた所で、砲弾などが衝突したと見られる倒木を発見した。 演習で予定していた演習場内の弾着地点は発射地点から6kmで、予定のほぼ2倍も飛んでいたことになる。 砲弾の破片は見つからなかったが、信管などの状況から着弾後、弾は爆発して飛散したらしい。 榴弾弾砲の火薬はカートリッジ式で、距離に応じてカートリッジの量を加減するが、最大量まで詰めて発射した可能性もあるとみられている。 トップへ 戻る |