当初SH-60J改と呼ばれたアップデートモデルSH-60Kは、我が国独自の運用構想に基づいて計画されたもので、改良点は広範囲にわたっている。 第一に潜水艦だけでなく水上艦艇の脅威にも対処可能としたことで、K型は大型化された左舷スタブウイングに大型の97式魚雷や対潜爆弾、M299ランチャーを介してAGM-114MヘルファイアU×2の搭載も可能となった。 またキャビン容積を拡大して余裕を持たせたのに加え、搭載装備のクイックチェンジを可能としたことも改良点の一つとなっている。 コクピットは完全なグラスコクピット。 SH-60K生産型1号機(8403)は2005年3月25日に初飛行し、4号機とともに8月10日に海上自衛隊側にデリバリーされ、館山航空基地を皮切りに生産型の配備が開始された。 なお1号機(8401)は2006年に装備試験用のフライングテストベッドとして51空で恒久的に使用されることになり、名称をUSH-60Kに改めた。 |
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主要諸元 |
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エンジン | T700-IHI-401C2ターボシャフト×2 |
メインローター直径 | 16.4m |
全高 | 5.4m |
胴体全長 | 19.8m |
機体重量 | 7,200kg |
最大速度 | 257km/h |
乗員 | 4名 |
製造 | 三菱重工業/シコルスキー |