ベル212の発達型である。 メインローターを2枚から4枚に変更し、ローター素材も全属製から複合材に変更された。 性能的にはローターを4枚にすることで飛行性能を向上させ、騒音と振動の軽減も図られている。 機体構造は212と大きく変わっていないが、燃料タンク容量は50%増加しており、航続距離も延びている。 1985年には燃料搭載量を15%アップした412SP、1990年にはトランスミッション出力を増加させ高温時のホバリング能力を改善した412HP、そして現在はエンジン出力を上げて向上させた412EPを生産している。 日本では各県の消防・防災用としてその搭載量を生かして活躍するほか、海上保安庁は航続距離を生かしたパトロール任務に、さらに警察や民間では人員輸送や送電線パトロールなど幅広く用いられている。 登録数は59機(2008年8月末現在) |
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主要諸元 |
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エンジン | P&W PT6T-3BE×2 |
メインローター直径 | 14.02m |
テイルローター直径 | 2.62m |
全高 | 4.60m |
胴体全長 | 14.00m |
全幅 | 2.87m |
メインローター面積 | 154.2m2 |
機体重量 | 3,084kg |
最大重量 | 5,398kg |
搭載量 | 2,314kg |
最大速度 | 226km/h |
ホバリング限界高度 | 5,304m |
地面効果なし | 4,206m |
上昇限度 | 6,096m |
航続距離 | 689km |
乗員 | 2名 |
乗客 | 13名 |
製造 | ベルヘリコプター・テキストロン |
初飛行 | 1979年8月 |
BELL HELICOPTER CANADA 412 |