MD600と同様にテールローターを装備しないヘリコプターである。 600がシングルタービンに対し900はツインタービンになっている。 メインローターは複合材製の5枚ブレードで、フレックス・ビームと呼ばれる空力的に洗練された、部品数も少ない先進ローターとなっている。 機体構造は、A・フレームと呼ばれる頑丈な枠組みで、胴体を包み込むように設計されている。 当初はターボメカTM319-2C×2基が搭載されていたが、最新型はプラット&ホイットニーカナダPW207Eに換装した出力増強型2基を搭載し、さらにテイル部分を延長するなどの改修が行われている。 日本では、報道やドクターヘリコプターとして広く運用されている。 騒音が抜群に低く、性能にもゆとりがあって報道やドクターヘリとして使用されている。 登録数は10機(2008年8月末現在) 国土交通省ではMD900として登録をしている。 |
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主要諸元 |
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エンジン | P&Wカナダ207E×2 |
メインローター直径 | 10.39m |
全高 | 3.66m |
胴体全長 | 9.86m |
全幅 | 1.62m |
メインローター面積 | 83.9m2 |
機体重量 | 1,506kg |
最大重量 | 2,948kg |
最大速度 | 259km/h |
ホバリング限界高度 | 3,719m |
地面効果なし | 3,170m |
上昇限度 | 6,096m |
航続距離 | 559km |
乗員 | 2名 |
乗客 | 6名 |
製造 | MDヘリコプターズ |
初飛行 | 1992年12月18日 |
MD HELICOPTERS 900 |