富士重工がベル社からのライセンス契約により生産してきた204B型の派生型が204B-2型である。 日本のタービン式ヘリコプターを代表する機種の一つ。 基本的には204Bと同じだが、エンジン出力を従来の1100shpから1400shpに強化することで、高温高空性能が著しく向上した。このため、物資輸送や送電線敷設飛行などに使用されたほか、警察でも活躍した。 富士重工ではライセンス生産により118機が製造され、その多くが陸上自衛隊で使用された。自衛隊機として国内のさまざまな災害支援をこなした。 メインローターは金属製の2枚ブレードとなっている。 スライドドアを使用しているので乗客や物資の搬入が楽に行なえる。 キャビンには、2名のパイロットのほか8名の乗客が搭乗できる。 現在、ヘリスキー用などに使用されている。 登録数は7機(2008年8月末現在) |
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主要諸元 |
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エンジン | ライカミングT55-08D×1 |
メインローター直径 | 14.63m |
テイルローター直径 | 1.28m |
全高 | 4.42m |
胴体全長 | 17.37m |
全幅 | 2.8m |
メインローター面積 | 168.1m2 |
機体重量 | 2,087kg |
最大重量 | 3,856kg |
最大速度 | 217km/h |
ホバリング限界高度 | 4,176m |
地面効果なし | 732m |
上昇限度 | 4,816m |
航続距離 | 531km |
乗員 | 2名 |
乗客 | 8名 |
製造 | ベルヘリコプター・テキストロン/富士重工轄q空宇宙事業本部 |
初飛行 | 1956年10月22日 |
FUJI/BELL 204B-2 |