旧ヒューズ社が開発したアメリカ陸軍向けの観測ヘリコプターである。 陸軍名称はTH-55Aで、観測用、初級操縦訓練に使用された。 その後、民間向けに新しい名称がつけられヒューズ269としてデビューした。 ヒューズ社では269B、269Cが生産、販売されている。 1983年にシュワイザー社が製造権を取得し269Cを引き続き生産している。 一般に269型を300型の名称で呼ばれており、25年以上にわたって3,000機近くが製造され、その間に多くの改良を重ねている。 低重心に位置するエンジン、衝撃を吸収するオレオスキッド、完全に隔離された燃料タンク、頑丈なつくりで安全性において十分な配慮がなされていて、長年に渡って鍛え上げた各部品の信頼性は高く、経済的な運航コストが得られる。 現在、人員輸送や、教育訓練、自家用、社用機として世界中で幅広く運用されている。 登録数は9機(2008年8月末現在) |
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主要諸元 |
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エンジン | テキストロン・ライカミングHIO-360-DIA×1 |
メインローター直径 | 8.18m |
テイルローター直径 | 1.30m |
全高 | 2.65m |
胴体全長 | 6.75m |
全幅 | 1.30m |
メインローター面積 | 52.5m2 |
機体重量 | 482kg |
最大重量 | 862kg |
搭載量 | 380kg |
最大速度 | 169km/h |
ホバリング限界高度 | 2,103m |
地面効果なし | 1,295m |
上昇限度 | 3,658m |
航続距離 | 373km |
乗員 | 1名 |
乗客 | 2名 |
製造 | シュワイザーエアクラフト |
初飛行 | 1956年10月 |
SCHWEIZER 300 |