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航空自衛隊 KC-767空中給油機 給油ブームを格納できず緊急着陸

2008年12月12日(金曜日) 航空自衛隊 小牧基地の飛行開発実験団空中給油輸送機実用試験隊で試験中のKC-767空中給油・輸送機(87-3602)が小牧基地を離陸後、日本海上空のG訓練空域で試験飛行中に給油ブームが展張したまま格納できなくなった。

防衛省では給油ブームが下りたまま機体を着陸させることを決断し、同機は岐阜基地にて緊急着陸を実施した。

滑走路上に機体が停止した後、乗員は脱出シュートを使用して緊急脱出した。

ブーム内に残っていた燃料が接地時に着火したため消防車が消火活動を実施し、火は消し止められた。

基地施設外への被害などはなかった。

想定外のトラブルではあったが、防衛省は不具合発生後直ちに状況を公表、緊急着陸の予告を行っている。

給油ブーム本体に接着されている配線が飛行中に剥離し、破断したことが原因とされている。
対策として、当該部位の接着方法の改善、ビス固定などにより接合強化を実施した。

事故機(87-3602)


87-3602  KC-767
2008.10.04  小牧基地にて撮影


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