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カリッタエア B747-200F 離陸に失敗して大破

2008年5月28日、ベルギーのブリュッセル国際空港を離陸しようとしていたカリッタエア(K4)のボーイング747-209F(N704CK)が離陸滑走中に滑走路を外れ大破した。

当該便はK4 207便としてブリュッセルからバーレーン国際空港に向おうとしていたもので、4名の乗員は全員脱出して無事であった。

ブリュッセル国際空港は、RW07R/25L(3,211m)、RW07L/25R(3,638m)、RW02/20(2,987m)の3本の滑走路を有するが、事故機はRW20から午後1時43分(現地時間)に離陸滑走を開始した。

この滑走中に異常が発生し機体は滑走路を外れ、滑走路端から約500mの芝生に停止した。

機体は前部胴体、中央胴体、後部胴体に三分割され大破した。

事故原因は不明だが、乗員は離陸滑走中に1〜2回、大きな音を聞いたと証言している。

当該機には約76トンの貨物が積まれていたとされ、その半分は在ベルギー アメリカ大使館の物資で自動車なども含まれていた。

事故機であるN704CKは、製造番号22299で、初飛行は1980年7月11日

チャイナエアラインに引き渡されて、当初はB-1894の登録番号が付与された。

中国と台湾の航空機登録希望の統一化に伴い、1999年1月にはB-18752に変更された。

その後、2003年9月10日にカリッタエアに売却されN704CKとして運航されていた。

事故を起こすまでに、28年間運航されていたが、貨物機としての経済寿命には達しておらず、飛行回数や飛行時間は公表されていないが耐空性には問題なかったと考えられる。

事故機


N704CK  B747-209F/SCD
2005.04.30  成田国際空港にて撮影


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