スポッターズ的ひこうき写真館 艦船
海上自衛隊 砕氷艦 南極観測船 しらせ
文部科学省の予算376億円で建造された。 艦名は「しらせ」で三代目砕氷艦と同じ名前になっている。 これは2007年8月から9月にかけて艦名公募が行われ、約18,000件の応募があったが、艦名に因んだ南極の白瀬氷河の命名となった白瀬矗中尉の出身地である「秋田県にかほ市」の強い要望から「しらせ」が選考に含まれることになった。 ○「しらせ」の特徴 1.船体 ・ステンレスクラッド鋼の使用による摩擦抵抗の低減 ・融雪用散水装置の採用による冠雪抵抗の軽減 ・二重船殻構造の採用による海洋汚染の防止 2.荷役設備 ・輸送物資重量 ;約1,000トン ・デッキクレーン ;4基 ・コンテナセルガイド;2基 3.機関 ・ディーゼル電気推進方式による迅速な前後進切り換え ・低速域でも高トルクを発揮する推進用電動機の採用 ・統合給電方式によるライフサイクルコスト及び重量の軽減 4.航空設備 ・大型ヘリコプター(CH-101)×2機搭載 ・タワー化した航空管制室 5.観測設備 ・気象、宙空、地学、海洋、生物、重力の各種観測設備 ・海底地形及び地層を測定するマルチビーム音響測深装置 ・超音波式多層流向流速計 ・コンテナ化した研究室とコンテナラボの搭載 ○砕氷の仕組み 1.連続砕氷 ・厚さ約1.5mまでの氷は、強力な推進力で連続的に砕氷する。 2.ラミング(チャージング)砕氷 ・厚さ約1.5m以上の氷は、一旦 艦を200〜300m後進させ、最大馬力で前進し、氷に乗り上げ、艦の自重で氷を砕く。 2010年11月に第52次南極観地域測協力のため、東京の晴海埠頭を出航し実任務を開始した。
トップへ 戻る
|