展示されている橇(そり)は平成10年4月13日に南極観測船「しらせ」が南極の昭和基地から持ち帰ってきたものである。 南極で約10年間、昭和基地から内陸基地(ドームふじ観測拠点までの1,000km、みずほ基地までの270km)への物資輸送をしたり、内陸調査遠征に使用されていた。 橇(そり)1台に軽油や灯油の200Lドラム缶を12本積み込むことができる。 大型雪上車は、ドラム缶満載の橇(そり)7台をワイヤーで連結し、走行速度は10km/h以下、ドームふじ観測拠点までの1,000kmの道程は3週間かかった。 橇(そり)の構造は厳しい気象条件にも耐えるため、主要構造材には広葉樹の「アサダ」、滑走面には「ケヤキ」を使用している。 |
主要諸元 |
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製造年 | 1987年3月 |
使用期間 | 第29次南極観測隊(1987年)〜 第38次南極観測隊(1997年) |
長さ | 4.20m |
幅 | 1.60m |
高さ | 96.5cm |
重量 | 800kg |
JMSDF | Japan Maritime Self Defense Force |