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航空自衛隊 ミサイル 93式空対艦誘導弾 ASM-2


三沢

三沢

新田原

日本が独自に開発した空対艦ミサイルで推進装置をロケットモーターから小型ターボジェットエンジンに変更した事で射程が大幅に延伸された。

国産の空対艦ミサイルASM-1をベースに終末誘導に赤外線画像方式を採用した進化バージョンである。

基本的な形状はASM-1に似ているが、円陣容の空気取り入れ口がミサイルの後部胴体下面に付いているのが大きな特徴である。

中間飛翔に慣性航法装置を使用する点はASM-1と同じだが終末誘導装置は赤外線画像方式および画像処理(IR-CCD)に変更されている。

IR-CCDは目標が発する熱を感知するとともにそれを画像として認識し、事前にプログラムされている目標画像と比較する事で目標と認識するパッシブ方式のセンサーで敵の電子妨害の無力化が可能にいる。

また飛翔安定部への位置制御装置の採用、主翼や操舵翼へのステルス構造技術の採用なども行われている。

制式化は1993年11月30日

1988年から開発が開始され、1993年度から量産型の調達が行われている。


主要諸元
全長 3.98m
直径 350mm
翼幅 1,200mm
発射重量 530kg
推進装置 ターボジェット
誘導装置 慣性誘導+赤外線画像誘導
搭載機 F-1、F-2、F-4EJ改
攻撃目標 艦艇
射程 約150km
開発 防衛省技術研究本部
開発会社 三菱重工業
部隊配備 1993年
特徴 ・赤外線画像誘導により優れた対妨害能力を有している。
・画像処理により目標識別追尾指向点を指定できる。
・パッシブ誘導によりステルス性を有している。
・ジェットエンジン推進により長射程である。
・PBX炸薬による安全性が高い。


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