日本に輸入された客車は、上等車10両、中等車40両、緩急車8両の計58両で、全てイギリス製であった。 外観や車内の構造は上等車、中等車ともほぼ同じで、両端に出入口を兼ねたオープンデッキがあり、車内は中央通路式となっている。 展示されている車両は、鉄道開業時に撮影された写真や車両形式図等の記載寸法を参考に、中等客車として再現されている。 木造の客室部、車輪脇の板バネは新造し、本来は金属製である緩衝器は、木地をろくろ挽きで製作されている。 国内で入手困難な金属部品はイギリスから輸入した古物を使用している。 車輪の外観は、創業期に用いられ乗り心地に優れているとされている、木製の「マンセルホイール」をイメージし、その造形を施している。 室内照明(オイルランプ)は、古文献やイギリス製の物を参考に電気式で再現している。 色彩は、当時の浮世絵や白黒写真のコンストラスト、そして昔のイギリス車両を参考に配色してある。 |
主要諸元 |
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全長 | 7,630mm(緩衝器を含む) |
全幅 | 2,210mm(客車側壁部) |
定員 | 24名 |