九三式魚雷は、ワシントン条約で主力艦の数を抑えられた日本海軍が、これを補うために開発装備を進めた長射程の「酸素魚雷」である。 従来の魚雷の欠点であった射程距離の不足、航跡発生の問題を解決するため、燃料酸化剤に純粋な酸素を用いていた。 太平洋戦争までに、この技術を実用化できたのは日本だけであった。 開発に成功したのは呉海軍工廠魚雷実験部で、水雷部がおもに製造を担当していた。 |
主要緒元 |
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直径 | 0.61m | |
全長 | 9m | |
重量 | 2,765kg | |
炸薬量 | 483kg | |
速度及び射程 | 36ノット | 40,000m |
48ノット | 20,000m | |
動力素 | 酸素・石油・海水 | |
主機械 | 横型往復2気筒 | |
採用年 | 昭和10年(1935年) |
IJN | Imperial Japanese Navy |
YAMATO Museum |