展示されている砲弾は日清戦争の黄海々戦において日本艦隊の主力として活躍した三景艦松島・橋立・厳島の主砲の砲弾である。 当時の清国海軍の主力艦定遠及び鎮遠は、主砲としてドイツ製クルップ式20口径30.5cm連装砲2門を搭載し、舷側は356mm装甲板で防備禦されていた。 一方、当時の日本海軍最大の砲はクルップ式26cm砲で巡洋艦浪速・高千穂に2門づつ搭載しているに過ぎなかった。 日清間に風雲急を告げるとき、これに対抗するため松島・橋立・厳島を建造し、フランス海軍に依頼して製作した主砲38口径32cm単装砲1門づつを搭載した。 |
主要緒元 |
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全長 | 975mm |
全重量 | 450kg |
装薬量 | 220kg |
炸薬量 | 10kg |
最大射程 | 8,000m |
初速 | 650m/s |
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