スポッターズ的ひこうき写真館 飛行機
AN-124
愛称は「ルスラン」
大型輸送機であるルスランは、近年チャーター便として各地の空港に飛来するようになった。
30機程度しかオペレートされていないが大容量の物資を空輸するときには欠かせない存在となっている。
特徴はムカデ型の主脚で5本足が左右に付いており、各々がダブルタイヤなので合計20個付いている。
試作初号機の初飛行は1982年12月26日
旧ソ連(現ウクライナ)のアントノフ設計局が開発した超大型4発輸送機である。
旧ソ連空軍のターボプロップ大型輸送機An-22の後継機を目指したもので、総容積1,000m3の巨大な貨物室を有する。
操縦室を貨物室の上に配置し、また後部胴体にランプ兼用の貨物扉を持つほか、機首もバイザー式貨物扉になっているため貨物室は完全な吹き抜け式で、アウトサイズ貨物や長尺貨物の積み卸しも可能となっている。
エンジンはバイパス比5.7のD-18ターボファンを装備し、燃費効率に優れ重々量搭載状態でも長い航続距離性能が得られる。
最初の量産型である軍用型An-124は150トンの最大ペイロードを有するが、民間型として開発されたAn-124-100では120トンに制限されている。
この民間型は、1992年12月30日に型式証明を取得した。エンジンをCF6-80C2にするAn-124-200も計画されたが、実現はしなかった。
また、やはり西側製エンジンを装備し胴体を延長したAn-124-300も、計画のみに終わっている。民間輸送機としては世界最大の空輸能力を有し、陸上自衛隊もPKO任務の輸送用にチャーターしたことがある。
オペレーター |
ヴォルガドニエプル航空 |
10機 |
ポレット航空 |
8機 |
ロシア空軍 |
5機 |
アントノフ設計局 |
7機 |
AVIANT |
1機 |
LIBYAN AIR CARGO |
2機 |
主要諸元 |
全幅 |
73.30m |
全長 |
68.96m |
全高 |
20.78m |
主翼面積 |
628.0m2 |
運航自重 |
175,000kg |
最大離陸重量 |
405,000kg |
最大積載量 |
150,000kg |
最大巡航速度 |
865km/h |
経済巡航速度 |
800〜850km/h |
最大航続距離 |
4,500km(最大ペイロード)
16,500km(最大燃料) |
乗員 |
6〜12名 |
貨物スペース容量 |
10,279m3 |
貨物室寸法 |
全長 |
36.5m |
全幅 |
6.4m |
全高 |
4.4m |
初飛行 |
1982年12月26日 |
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