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海上自衛隊 掃海艦 あわじ型

「あわじ」
2014.02.27 起工
2015.10.27 進水
2017.03.16 就役

MSO304

1970年代初頭、当時最大の仮想敵国であったソ連が水深2,000mまで敷設可能な機雷を開発した。

この当時新型の機雷は従来の掃海艇には処理が難しく、水上を航行する舟艇だけではなく、潜水艦にとっても大きな脅威となった。

この深々度機雷に対処するために掃海艇よりも大型の「やえやま型」掃海艦3隻を1990年から1994年にかけて建造した。

「あわじ型」掃海艦は「やえやま型」掃海艦の後継にあたる。

磁気反応機雷への感応を防ぐため「やえやま型」は船体に木材を使用していたのに対し、木造船建造技術者の減少や運用寿命の延長などを考慮し「あわじ型」は船体にFRPを使用している。

船体にFRPを用いたことにより、運用寿命は1.5倍の30年と見込まれている。

また、FRPは木材よりも軽量なこともあり「あわじ型」と「やえやま型」は同サイズにも拘らず、基準排水量は約30%軽くなっている。


主要諸元
基準排水量 690トン
全長 66.8m
全幅 11.0m
深さ 5.2m
喫水 2.7m
速力 14ノット(約26km/h)
乗員 54名
主要兵装 JM61-RFS 20mm機関砲
機雷処分装置 水中走行式機雷掃射具 S-10
小型係維掃海具1型
感応掃海具1型
自走式機雷処分用爆薬


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